歯科医院経営上のリスク因子として労働問題があるとよく聞きます。
しかし、多くの場合他人事のような感じで聞いてしまうことが多いと思います。
私も同じでした。
一例として、ある歯科医師がスタッフに対して強圧的(言葉やカルテを投げつける)など
目に余る行動が繰り返しあったので、解雇しようとしました。
彼は外部の労働組合に駆け込み1人労働組合を設立し、
団体交渉の要求があり解決に時間がかかりました。
得た教訓は、労務士さんが作った就業規則では、裁判になると無力な部分が多いです。
労働法と民法の違いで解釈が違いますが、裁判になると民法が優先です。
要するに労働基準監督署から指摘される事項を十分満たしていれば、監督署から指導は受けないが、
それだけでは裁判になれば負けます。