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田舎歯科医の生涯研修日記---若きデンティストへ

医療は生涯研修の道です。地方で開業することは最新の医療から取り残される不安があります。地方で開業を予定している志の高い若き歯科医師へのメッセージです。
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歯科用ユニットの選び方3

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シロナの新機種です。以前購入したM-1は当時とてもよく感じたので今回またシロナを購入しました。
ヘッドレストが左右に振れる機能があり、オペ時に便利です。(オプションで数十万しますが)
他のメーカには無いのでそこが選択の基準でした。
 この写真を見て何かおかしいと感じますか?
そうですイスの背板が完全には起きないのです。ですからいつも後に寝たような姿勢になります。(不評です)
 尋ねると、これが仕様です! だそうです。 
もう私がシロナのユニットを選択することは二度と無いでしょう。
[ 2012/11/29 09:25 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

歯科用ユニットの選び方2

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二番目はドイツシーメンス社のユニットです。
日本の一流と言われる先生方で多く使われています。私の医院では今まで三台購入しました。
特徴はフットペダルを踏むとキャビネットが電導で手前の診療ポジションへ移動します。
「サンダーバード」を見て育った世代にはなにか引かれるところがあります。
故障は少なく何かあれば福岡からメーカーが修理に飛んできてくれます。
国産ユニット、と違い、地域の材料業者では対応できない内容も多いです。
 電気メスや超音波スケーラーも装備されているので便利です。イスはやや大柄で日本人にはやや大きいです。
最近は多少改良されています。価格は当時1台1000万近くしましたので国産ユニットが2台以上買えました。
当時そんな高価なユニットを買うより、ゴルフ会員権を買ったら、と言われた事もありましたが、道具は大切です。最近3台目を購入しましたが、国産ユニットもずいぶん追いついた感じがします。
あえてシーメンスという程の差が無くなった気がします。特に地方では導入している医院は超少数派なので
やはりメンテに心配があります。
新機種については次に書きます。
[ 2012/11/27 11:44 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

歯科用ユニットの選び方1

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歯科治療用ユニットの選び方と言いますか、使ってみた感想です。これから購入する際の参考に。
私の歯科医院では色々なユニットを使用しました。
まず国産最大手モリタのスペースラインです。
 長所は、椅子を倒すとフラットになるので子どもの治療に使用しやすい。私の医院でも子供用です。
欠点はその特徴でもある肩の部分にタービンやエンジンの収納部がある事です。
大人だと髪がかかり不潔ですし、収納ホースがからんで収納できなくなったりします。
あきらめて垂れ下がった状態でお使いの医院もあるようです。
 メインテナンスは材料業者任せ。メーカーが来るのは20数年で数回です。
おすすめのユニットではありません。
[ 2012/11/27 11:14 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

平成24年11月25日口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会参加

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福岡県歯科医師会館にて開催された、第十二回口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会に参加しました。
ところで佐世保から会場まで車で約一時間半。往復三時間少々。車内で研修会を録画したDVDを流しながら往復しますが、行き帰りに2回聞けてちょうどいい時間です。復習も大切です。
 さて今日の内容ですが、ハードです。この研修会は遅刻すると単位無、開始前と終了後にカードで本人確認、
途中退席不可、缶詰状態です。途中のトイレタイムも5分、昼食は40分ときびしいタイムスケジュールです。
 最近インプラントに関わる医療事故が増えてきて社会問題になっています。そのため専門医の役目もより
高度で責任のあるものになって来ました。そのニーズに答えるため学会の厳しい取り組みだと思います。
 内容はとても知見に富むおもしろい内容でした。こうやって休みに缶詰で学習しても、おもしろいと感じなければ歯科医に向いてないと思います。佐世保からもう一名参加されていました。頑張りましょう。

 一つ気になった講演内容。インプラント治療を受けた方はフッ素入りは磨き粉やフッ素洗口は避けるべきです。
インプラント体が酸化されて腐食してしまいます。。参考論文はここをクリック

 話しは変わりますが、発がんは細胞の酸化によるともいわれています。フッ素は歯の歯質強化に優れていますが、非常に酸化力が強く発がん性があると指摘されてもいます。
 この論争は結論が出ていませんので、フッ素使用にあたり考慮が必要です。

 昨日は朝からとてもさむく七時前に出発しましたが、気温三度。寒かったです。
冬の寒さでこれから風邪やインフルエンザが流行しますが、オリーブの葉やビタミンDが予防に有効と言われてます。私も飲んでいますが、受験生の方おすすめですよ。(副作用が無いのが利点)
[ 2012/11/26 17:34 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

平成24年11月23日 日本顎咬合学会平成24年九州支部学術大会

 福岡県歯科医師会館にて平成24年顎咬合学会九州支部学術大会が開催されました。
連休中で高速道路はめちゃ込みでしたが、我々歯科医には後葉も行楽も関係ありません。
ひたすら研修です。
 今回は若手の先生方が多かったような気がしますが、この学会は発表の分野が広いのが
特徴です。ほとんどが開業医の学会で臨床に近い学会です。
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[ 2012/11/26 16:27 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

遅延型フードアレルギー

学生時代にIgEやIgG習いましたよね。覚えてますか?
教科書に出てることを現場で再度学びなおすこと多いですよ。

 今問題になっているのは、IgGが原因の遅延型フードアレルギーです。
即時型のアレルギーは食べてすぐ尋麻疹などがでるのですぐ気がつきますが
遅延型は時間がかかってから症状が出るので気がつきにくいアレルギーです。

遅延型フードアレルギーの例として、口内炎、関節炎、関節リュウマチ、疲労、頭痛、心臓病、
不眠、腸炎、便秘、吸収不良、湿疹、にきび、他色々な症状の原因になると言われています。

 口腔内にも関連がありますので私の歯科医院でも検査をしています。
96種類の食品のIgG検査です。

 食と歯科、口腔は消化管の入り口です。
[ 2012/11/07 19:38 ] 未分類 | TB(0) | CM(1)

歯科医師会に入会すべきか?

 メールにて質問を受けました。
「歯科医師会に入会すべきでしょうか?」

 私は個人開業医で出来ることと歯科医師会でしか出来ない公衆衛生的事業とがあると思います。
結論から先に言うと入会すべきです。
 
 ただし、開業と同時に入会することは避けた方が良いと思います。
昔と違い開業後安定するまでの時間がかなりかかります。安定しない場合もあります。
最低でも3年、できれば5年は自分の歯科医院の運営に専念なさった方がいいと思います。
 その後余裕が出来たら自院のことだけではなく、社会全体のための活動をなさった方がいいと思います。
入会金も数百万必要です。初期の運転資金が無いと精神的にもきついです。
きついと思いやる心の余裕が少なくなります。

 公衆衛生的事業が本当に好きなら、保健所の歯科医師を目指すのも一つの道です。
[ 2012/11/06 10:48 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

歯科医師と専門分野

病気をして病院にかかる際、目が痛ければ眼科、足を切ったら外科を受診しますよね。
では、子どもが熱を出したら何科でしょう?  はい正解です、小児科です。

 それでは、
虫歯が出来たら? 歯科です。
子どもの虫歯は? 小児歯科です。
歯並びを治したかったら? 矯正歯科です。
親知らずを抜いたり、腫瘍を取ったりする際は? 歯科口腔外科です。

歯周病の治療は歯周病科。
インプラント治療は歯科インプラント科です。

 しかしこの二つは歯科大学病院を受診すれば科が有りますが、一般開業医では見つけることが出来ません。
それは厚生労働省から標榜が認められていないからです。
 代わりに、歯周病専門医という表示が認められています。ただ全国で900人ほどしか有資格者はいません。
成人の60%が歯周病と言われている現状では少なすぎて専門的な治療を受ける機会は限られています。

 インプラントの専門医も同じように全国で1000人程度、地方では専門医資格のない一般医の先生が患者さんに希望されやむなく手術をなされているのが現状です。
それに伴い、インプラント手術に関わる死亡事故や訴訟が多発しているのはマスコミ報道でご存知と想います。

 歯科医師免許があれば治療を行う事は違法ではありませんが、若い先生方は地方の窮状を理解して是非この分野の専門医をお取りになり、地域の患者さんの期待に応えられるように目標を持って頑張って下さい。
 歯科医師は過剰と言われていますが、歯周病やインプラントの専門医は地方ではまず皆無です。
 ちなみに長崎県北地区で歯周病専門医は2名、インプラント専門医に至っては長崎県内でわずか4名です。

 がんばれ、ヤングデンティスト!!
[ 2012/11/04 12:02 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

10月16・17日 分子整合医学療法4日間コース②

東京品川で先月に引き続き、分子整合医学療法4日間コース3日目、4日目を受講してきました。
ピロリ菌と胃潰瘍、胃癌の関連性は証明されています。せっかく除菌しても口腔内のピロリ菌が再感染しては無駄ですね。
 アスリートの皆さん鉄欠乏に注意です。
[ 2012/11/04 00:39 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)